様々な選択と様々な断念

「人は人生の中で様々な選択を迫られる。
そのたびに、誰もが自分に与えられた条件の中で
よりやすらかに心満たされて
自分が生きられる道を選ぼうとする。
けれど
何かを選択するということは、一方で何かを断念することだ。
何かを得るためには何かを捨てなければならない。
誰の人生もその軌跡は選択の軌跡であり、
そして断念の奇跡であるのだ。」

「母親が仕事をもつとき」学陽書房 久田恵

の文章の一部です。

この文章は私にはぐさりぐさりとつきささり・・・

しかし、しかし。

なんだかとってもすがすがしい気分にもさせてくれました。


・・・この方のこの著書は、
保育園のお話が大量に書かれているのですが、
働く母となった女性の様々な立場を、
リアルな視点で描いています。


自分が選んだ人生・・・
選択と断念は常にセットになっている。

そこをよーく想像して、
そこをよーく熟考しないと・・・

相手を傷つける発言を平気でしたり、
思いやりのない言葉をなげかけたり、
働く母VS専業主婦、といったつまらない論議に発展しかねない。


これまで私は様々な母親となった女性に出会い、
様々なコメントやらメッセージを受け取ってきました。

ありがたいあたたかいコメントがある一方
やっかみもあり、うらやみもあり(苦笑)

仕方のないことです。

でも、私はその選択をした分、
断念したこともたっぷりあります。

何かを選択したときに、断念することは必ずセットになっている。
ここはわすれちゃいけないんです。


すべてがおもいどおりになんていくわけがない。
子育て中は特にそう。


今まさに・・・
様々なものを断念し続けて、子育て時間に8、9割をあてがい、
子供たちの命を守るのに必死になってきたこの2年間、
色々な思いが脳裏をよぎってきました。

断念しない方向でいけるならよかったけど、
決してそんな状況にはいませんでした。


仕事の大半を選択するか、
もう二度とかえってくることのない
かわいい乳幼児期の子供時代とどっぷり向き合う時間に
大半をあてがうことを選択するか・・・


本当にいつもこことの葛藤。
様々な選択が、様々な生活環境の中で
様々な地域で、様々なスタイルの母親が・・・

選択と断念をセットに生きています。

女は人生の波がはげしいんだよ。
ほんと、出産、妊娠をもっと応援してください

その後の道筋もさらに応援してほしい。

断念の部分が膨らみ過ぎないように。